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中国製デジタルアンプのインプレッションの続編です。
2015年の8月に、いままで愛用していた TA2024 を使った中国製デジタルアンプから TPA3118D2 を使った S.M.S.L社製 SA036A pro(2014年モデル)に入替えました。ちょうど1年たったので、このアンプの紹介と感想を書いてみます。

それまで使っていた LIHAO.HIS Acoustic III も悪いアンプではありません。D級アンプとしてはとても柔らかく優しい音質なので、今でもたまに切り替えて聞いたりします。特に小編成のバロック音楽とかは得意な気がします。

SA036A pro に搭載されている TPA3118D2 は TI(Texas Instruments) 社が製造する現行のD級アンプ用のICです。これは音の作り方にも現れているようで、TPA3118D2 はとても現代的な音というのが第一印象でした。
 
音質を一言で表現すると、シンプル & クリーンといった感じです。周波数特性のような数値化されたデータではなく、耳で聴いた感じがとてもフラットで何も色がついてない、まるで深山にこんこんと湧き出る清水のようです。聴き始めは高域に癖があって女性ボーカルのサ行が気になりますが、エージングが進むと、この高域の角が取れてきて全体のバランスが良くなってきます。加えて、中音域の艶がでてきて音が前に出てきます。個人的には JBL のような西海岸系のさっぱり風味のスピーカーと相性が良い気がします。

アンプの入替えにあわせて、スピーカーもそれまで使っていた BOSE から JBL Control 1 に変更し、スピーカーケーブルは BELDEN-8470 にしました。この BELDEN-8470 は本来プロ向けの製品なので、家庭で使うものではありませんが、5mで1,000円ちょっとなので、気持ち贅沢した感じで音質も向上した感じがします(完全にプラシーボ効果、笑)。

Control 1 は小さなスピーカーなので、カフェや店舗の天井からぶら下がっているのをよく見かけます。重低音を…というのは無理ですが、BGMを流す程度であれば素直で自然な音質で、いわゆるドンシャリ系ではありません。効率も BOSE ほど悪くないので小出力のアンプでも余裕で鳴ってくれます。ただ、ウレタン製のエッジが弱点なので中古品を買うときは注意して下さい。

JBL Control 1 は1986年に発売された JBL では一番小さなモニタースピーカーです。既に生産は終了していて、後継機として Control X が発売されています。

最後に電源ですが、これはD級アンプを使うときにはもっとも気をつかうべきパーツだと思っています。一次側の交流100Vをアンプ用に直流12Vに変換するのですが、あまりにも安いACアダプタはやめた方が良いです。以前に中国製デジタルアンプを購入したときに同梱されていたACアダプタの中を見てみましたが、こんな感じで素人目にもう~ん…といった感じで、動作確認用のおまけ電源だと思った方が良いです。

 

 Power supply

現在はオムロンの産業機器向けの電源 S82J-02512D を使っています。入力が100~240Vで、出力は12V単一で容量は25Wですから、2Aくらいは流せる電源です。

 

※さすがに基板はきれいです。大きな電解コンデンサーは耐圧400Vのものでした。このくらいゆったり部品が配置されていれば、熱の問題はなさそうです。
※緑色のケーブルが非メッキプラグの電源ケーブルです。電源の端子部は最低限のカバーしかされてないので、子供の手が届くところには置かない方が良いと思います。

電源交換前は、良く言えば柔らかい感じで、低音はもそっとした感じ(量感はある)で、ただ鳴っているという感じでした。
交換後は音の雑味がなくなり音の粒がはっきりした感じになりましたが、その分高域のキラキラした感じがちょっと気になります。中~低域はダンピングが効いて締まった感じになりました。

 DAC (Digital to Analog Converter)

最近は音楽を聴くときには殆どの場合、PC が音源になっています。SA036A pro はアナログアンプなので、PC からの出力は USB接続した DAC でデジタルからアナログに変換しています。この DAC というものは本当にピンキリで、数百円のものから数十万円までびっくりするほど幅があります。以前はヘッドフォンとセットで売られていた maxell社製の vraison を使っていたのですが、現在は NuForce社の Icon μDAC2 を使っています。大きさは手のひらサイズにもかかわらず、96kHz/24bit という性能的には十分以上の働きをしてくれます。既に生産終了してしまったのが残念ですが、後継モデル(Icon μDAC3)に興味津々です。