『OBS 設定』とかでググると、具体的な設定方法が解説されているページが多くヒットします。たしかに具体的な設定値を知りたいこともあるのですが、そもそも OBS ってなんぞや?という説明があまり見つからないので、私が解る範囲で書いてみます。
技術系の話一般に言えることなのですが、そもそも論というか前提というか、あまりにも当たり前過ぎる事って、あまり説明されていなくて、でも実はその辺がしっかり理解出来ていないと、その先の話は表面的な理解に終わってしまうことが多い気がしてます。

OBS には大きく2つの仕事があります。
1つ目は、外からあまり見えませんが、重要な仕事としてエンコードがあります。

エンコード(英: encode)、符号化(ふごうか)とは、アナログ信号やデジタルデータに特定の方法で、後に元の(あるいは類似の)信号またはデータに戻せるような変換を加えることである。

ウィキペディア(Wikipedia)

音声も動画も、オリジナルのデータは結構ボリュームがあって、例えば3分ほどのダンス動画は、30GB以上もあります。それを圧縮すると180MB程になりますから、なんと元のデータの0.6%という驚く程の圧縮効果があります。エンコードというのは、元々アナログ情報をデジタルへ変換する符号化の用語ですが、配信に絡んだ場合には、符号化というよりは圧縮するという意味合いが強いです。
※ちなみに、すでに暗号化や圧縮されているデータを、元に戻すことをデコードといいます。

配信に必要な動画(静止画)や音声を、決められた方法で圧縮して、SHOWROOM や YouTube の配信サーバへ送り込む事 を、エンコードと言って OBS の重要な仕事になります。OBS には、このエンコードやデータ送信に必要な、各種設定画面が用意されていますが、設定画面には細かな説明(解説)が全く無いので、この辺が、初めてOBSを使う時に、戸惑ってしまう原因の一つだと思っています。
※いろんな圧縮方法があって、それぞれメリット・デメリットがあります。動画であれば、H.264, H.265, VP9 を、音声であれば、AAC, MP3, Opus, FLAC あたりを押さえておけば良いと思います。OBSを使った配信では、動画は H.264、音声は AAC でエンコードする事が多いです。

実は、このエンコードという処理、CPU負荷がとても高いので、CPU以外の機器に助けてもらうと良いです。具体的には、PCゲームとかで必須なグラフィックボード(よくグラボと略される)が搭載されているPCであれば、そのグラフィックボードに助けてもらうと、CPUの負荷が下がるだけでなく、極めて高速(超高速!?)でエンコードを行う事ができます。

 Tips

これは Windows版OBS だけの話ですが、iPhone を持って無くても、Apple社製の iTunes(Windows版)を、インストールしておくと幸せになれます。iTunes を入れておくと、一緒に CoreAudio AAC エンコーダーというのがインストールされて、これを OBS が自動で使うようになります。これで、配信時の音質が、ぐぐっと良くなりますので、お勧めです。詳しくはこちらを…

次に、OBS が担当する仕事に、音声や動画のミックスがあります。
簡単にイラストを描いてみましたが、OBS のミックスに関する基本動作は… 音声や動画をキャプチャーして、それを決められた配信用画面に配置したり、文字を設置したり、音声のボリュームを調整したり、そうして出来上がった動画と音声を、エンコードを行い(上記参照) SHOWROOM や YouTube(Live配信の場合)の配信サーバへ送り込みます。

今回は、OBS とはそもそも何をするアプリなのか?、どのような事をやっているのか?、を簡単にまとめてみました。次回は、それぞれもう少し踏み込んで、機能の紹介や使い方、ちょっとしたTipsとかを書いていこうと思っています。